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精鋭の結束が中小企業の未来を変える。ADWAYS enの挑戦

こんにちは、アドウェイズ広告事業本部です。

このnoteでは、私たちが日々取り組んでいる事業の内容や社員の働き方、そして私たちの想いについてお伝えします。

アドウェイズ広告事業本部は、「人」の創造力と「デジタルテクノロジー」を融合させ、本質的な広告価値を生み出し、広告主の課題解決およびマーケティング効果を最大化させ、持続的な成長を実現し続けています。

今回は、2024年4月、戦略子会社として中小企業のデジタルマーケティング支援を開始した『ADWAYS en』のメンバーに、始動の背景、チームの集結と結束、MISSIONとVISIONに込めた想い、乗り超えようとしていること、描く未来について、話していただきました。

※ADWAYS enのリリースについてはこちら


『ADWAYS en』 始動の背景

――まずは、『ADWAYS en』始動のきっかけを教えてください。

熊倉 今だからこそお話できるのですが、実は自分はもともと「いつかは独立したい」と考えていたんです。知見を活かして、地方企業や中小企業の支援を行うことに関心があり、そういった想いを取締役の中山さんに話したことがあったんです。

――中山さんから具体的な話があったとき、熊倉さんはどんな気持ちだったのですか?

熊倉 かなり、驚きました(笑)。

最初にお話をいただいた時は、、全く想定をしていなかったタイミングで、かつふんわりとしたニュアンスだったため、あまり自分事とは思えませんでした。

ただ、それからしばらくしてから、「やってみないか」と正式に話をいただき、本当に驚いたことを覚えています。

会社名も、事業の詳細もこれから決めていかなければならない。果たしてそんな大役が、自分に務まるだろうかと、不安な気持ちにもなりました。

――決意をされた理由は何だったのでしょうか?

熊倉 一番は、最初にお話した自分が歩んでいきたいキャリア、価値観にマッチしていると思ったからです。

私は新潟県の燕三条というエリアの出身なのですが、燕三条は金属加工業が盛んで、職人さんの多いものづくりの街です。大学生の頃は、職人さんによって作られた良質な製品をより多くの人に伝えたいという思いに加え、地方の活性化を促すことに関心を持つようになり、地方創成に関連したテーマの研究を行っていました。

燕三条に限らず、多くの地方、中小企業は、事業規模や予算などの関係から、大きな代理店やマーケティング支援業者に依頼することはなかなかハードルが高いと思います。

アドウェイズで得た知見と、ソリューションを武器にした子会社であれば、そうした課題やニーズを解決できます。そして、せっかく頂いたチャンスを無駄にしたくないという気持ちも相まり、決断に至りました。

メンバー集結

――その後、どういった組織を作ろうとイメージされたのでしょうか?

熊倉 最初からご与件やお問合せが豊富な状態ではないことは、想定の範囲内でした。そのため、泥臭く地道に営業活動をすることが得意な方や、どのような与件であっても広告運用の監修や進捗管理が対応できる、レベルの高い運用知見を持った方などがチームに必要だと考えていました。

これまで、たくさんのお客様のお話を伺う中で、少しずつ実情が分かってきた部分もあるのですが、地方、中小企業にとって、マーケティングに割ける
予算は他の販管費や経費に比べても、決して大きくはありません。そのため私たちは限られた予算内で、確実に事業成長に影響する成果をあげなければならないんです。

ひいては、コストに対する提供価値を高めていくという意味でも、少数精鋭で高い成果を出せる組織作りを計画し、現在も実行しています。

営業責任者を担う川口さんは、もともとアドウェイズにて、ゲーム案件を担当されていた方です。初めてお会いした時、正確に物事や気持ちを伝えようとするひたむきな姿に、信頼できる真面目な印象を持ち「一緒に働きませんか?」と声を掛けさせていただきました。

サービスの責任者を担う森本さんは、ともに競合コンペを戦ったことがあり、深い広告運用知見を持っている方だと思っていた方です。性格的な意味でも、自分と異なり、感情をしっかりと表に出して周囲を巻き込み、大きな成果へと変える爆発力のある人なので、頼りがいがあると感じ、お声掛けしました。

――川口さん、森本さんはどんな気持ちでしたか?

川口 嬉しさ半分、とまどいが半分というのが正直な気持ちでした。

実はお話をいただいた時、今後のキャリアについて少し悩んでいたんです。

プライベートでも結婚を控えており、大きなライフイベントを迎えライフスタイルが変わるタイミングでもあったので、すごく悩みました。

しかし、自分は迷った時に必ず意識していることがあります。それは「迷った時には、難しいと感じる方やワクワクする方を選ぶ」ことです。アドウェイズに転職する際も、前職を退職するのか、残るのかを悩んだ時に、挑戦の意味を込めてアドウェイズへの転職を決めました。

僕も、昔から「地方支援」に関わる仕事に興味があったんです。そのため、業務内容については単純に「面白そう!」と感じたことに加え、これまでたくさんの「人」と関わってきて、「人」との繋がりで仕事が生まれていくことを間近で見てきて、より多くの人とのつながりを持ち、営業を極めていきたいという想いが高まり、是非チャレンジしたいと決意しました。

森本 私も声をかけて頂き、正直、迷いもありました。

経験やチャレンジといった意味では、是非とも受けたいと思っていましたが、プライベートでは家族が増えるタイミングでしたし、私の性格の「やるからにはやり切りたい」という気持ちが、家族に負担をかけてしまうことも想定され、整理が難しかったです。

最終的には家族で話し合い、妻から「チャレンジ出来るなら、迷わず行ってきなさい」と背中を押され、お受けすることにしました。

熊倉さんが代表を務めるという点は、以前、一緒に仕事をした時から「また一緒に仕事ができれば」と考えていたので、非常に嬉しかったです。

――ADWAYS PHILIPPINES INC.の辻本さんには、どういった経緯でサポートをお願いすることになったのでしょうか?

熊倉 BPO(※)の取り組みは以前から広告事業本部で行っており、enが始動するタイミングでも、体制構築の段階から連携することで、よりスムーズに初期段階から高品質・高効率な提供価値を生み出せるのではないかと考えていました。

※BPO=ビジネス・プロセス・アウトソーシング、業務の一部を外部委託する取り組み

辻本さんは、一見渋く、少し怖い印象もありますが、業務の中でも格好良く光る漢気は、すごく頼りになります。

――辻本さんはサポートを依頼されたとき、どんな気持ちでしたか?

辻本 正直なところ「今か~…」と思いました(笑)。

というのも、お話を頂いたとき、広告事業本部の広告運用サポートを行う部署を管轄しており、またコロナウイルスからの回復に伴う体制面での対応が落ち着いたことで、組織体制や事業方針などの立て直しを図っていたタイミングだったのです。

そのため「ともに事業や組織を成長させていこう!」とアサインしたユニットマネージャー2名には、アサイン後から約2週間で、自分が組織から離れることを告げなければなりませんでした。この時は非常に心苦しく、悔しさやもどかしさを感じました。

しかし、同時にADWAYS PHILIPPINES INC.としての事業の柱を増やしていく必要もあると考えていましたので、自分自身、挑戦したい気持ちもありました。

様々な感情がある中で、今後のADWAYS PHILIPPINES INC.のためにも、元々、在籍していた部署は信頼できる仲間に任せ、enを全力でサポートするという新しい挑戦に向かうことを決意しました。

精鋭たちの結束

――チームとして結束していく中で、意見をぶつけ合うこともあったのでしょうか?

熊倉 よく、ありました(笑)。

簡単な仕事に取り組んでいるわけではないという自覚もあるので、当初は困難や壁にぶつかることが多かったです。課題や障壁が出てくる度に、ああでもないこうでもないと、意見をぶつけ合いました。

当初の組織構想で言うと、運用担当者がお客様とのやり取りを全て対応するイメージをしていたのですが、運用担当者はお客様との会話に慣れているわけではなかったため、スムーズなコミュニケーションが実現できませんでした。

また、私も事業責任者としてのプレッシャーや売上の目標が重圧となり、目的を見失いがちになってしまい、時には強い言葉を発したこともありました。今はとても反省をしています。

その結果、組織全体としてかなり疲弊してしまうこととなり、表情には出さないものの、雰囲気はピリピリしている瞬間がすごくあったなと思っています。

現在では、少しづつ、目的や目線が揃ってきたことで、各々でアクションを取り、未来を見据えながら、気持ちよく働けるようになってきているのではないかと思っています。

川口 確かによく、ありました。

しかし、こうした壁に当たることは、組織の立ち上げ時には避けられない命題だと思っています。そして、このチームがやっぱり良いなと感じる点は、どんなにぶつかりあっていても、誰も後ろ向きでネガティブな言葉を出さないことです。基本的には、すごくポジティブかつ建設的にぶつかりあっており、それは一人ひとりが本気でこの組織を良くしたい、中小企業や地方企業のお客様を支援したいと思っているからだと感じています。

つまり、全員で本気で向き合っている証拠ですよね。

これまでのキャリアの中で、そこまで組織やお客様のことで議論や意見がぶつかることはなかったので、個人的にはすごく良い経験をさせてもらっており、チームにも、機会をくれた広告事業本部にも感謝しています。

森本 特に方針については、都度、議論を重ねました。何回、方針転換をしたのか分からないくらい、意見をぶつけ合ったと思います(笑)

しかし、先ほど川口さんからも話があったように、4人とも「この組織を良くしたい」「お客様にしっかりとしたサービスを届けたい」という思いは揃っていたので、最終的には同じ方向を向いて進んでいました。私は感情を表に出すタイプなので、皆さんが「森本が暴走している」と思っていないか、内心はヒヤヒヤしていましたが(笑)。

辻本 私が最も難しいなと感じた点は「ADWAYS enとADWAYS PHILIPPINES INC.は文化が少し違う」ということです。

ADWAYSグループとして、ワンチームであることは間違いありません。

しかし、それぞれが一つの会社として成立している以上、MISSIONやVISION、風土、人材、雇用形態等、全てが異なります。とはいえ、ADWAYS enとの連携事業は、現場で広告運用をしているADWAYS PHILIPPINES INC.の、一人ひとりが鍵を握っています。

こういった、一蓮托生の状況下において、事業を作り、組織を作っていく難しさを痛感しました。

私自身、甘くみていた部分もありました。enの事業が広告事業本部の戦略上、いかに重要で、サポートする価値があるのか、きちんと目的や意義を伝えられていなかった部分があり、ADWAYS PHILIPPINES INC.のメンバーに「なぜ、がんばるべきなのか?」というモチベーションの醸成をうまく促せなかったんです

正直、現在でも、より良い状態を模索し続けています。今回、反省の中で得たものとしては、頭ごなしに一体感を作らないようにする、ということ。
一体感を作ること自体が目的になってしまい、本当の目的から離れていってしまうと考えています。それほど、目的は大切で、同じ目的があるからこそ初めて一体感は醸成されるものだと考えるようになりました。

ここ最近は、ADWAYS enとして実現したい未来、ADWAYS PHILIPPINES INC.として実現したい未来を、常にすり合わせながら、両者が一致する目的を設定し、事業を推し進めていくため、ぶつかり合いながらも、組織をより強いものにしていくことが私の責務だと感じています。

――少数精鋭の仕事のしやすさを感じることはありますか?

熊倉 あります。直面する課題が日々、変わっていくのですが、クリティカルな課題に対しては、流動的に役割を変えながら動く事ができているため、これは非常に強みだなと感じています。

広告事業本部では、「営業」は「営業」、「プランナー」は「プランナー」、「広告運用者」は「広告運用者」という形で、基本は職種で役割が分かれています。そのため、こういった流動的な動きは、大きな組織では難しいと感じています。

勉強になることもありました。新規のお客様への営業活動はあまり経験が無かったため、自分なりにスタイルを確立するのに時間がかかり、またマネジメント経験があるわけでもなかったので、こうした流動的な動きの中でみんなに助けてもらいながら頑張っています。

川口 やりやすさは感じます。社内連携はもちろん、新規営業についても、いろいろ思考錯誤をしながら様々な業界やサービスに対し、アプローチできるのは経験値を構築しやすく、メリットだと感じています。

森本 少数精鋭だからこそのフットワークの軽さは非常にメリットだと感じます。営業するお客様のジャンルや運用組織の体制、必要な座組みの整備など、必要に応じ180度の方向転換も比較的、容易に出来るので、立ち上げたばかりの組織にありがちな「こっちの方向がやはり正解だった」という場合でも、直ぐに方針を変えられるのは良い点だと感じています。

また、メンバー感の距離が近くチームenとして一体感を持って全員が同じ方向を向いていることも、この人数だからこそだと日々感じています。

辻本 私も、意思決定のスピードや、役割の流動性の高さは少数精鋭のメリットかなと思います。個々人においても、裁量権が大きい事もあり、様々な経験を経て知識が得られやすいと感じています。

リソースの量は足りないこともありますが…(笑)。まだまだ発展途上の段階であり、カバーして補い合うことで得られる経験も貴重だと考えています。

――チームのコミュニケーションは普段どのように取られているのでしょうか?

熊倉 ほぼ毎日、何らかの形で顔を見て話しています(笑)。

普段はリモートワークなのですが、出社時はランチでコミュニケーションを取ったり、一緒にお昼ご飯を買いに出かける事も多いです。

皆さん、それぞれに家族がいたり、家が遠かったりする為、なかなか飲みには行けないんです。そのため、ランチの際に深いプライベート事情を話したりなど、交流を図るようにしています。

最近は、川口さんがプロポーズに成功したというおめでたいニュースがありましたので、皆でお祝いをしたいと考えています。

川口 熊倉さんとは営業も一部同行し、嫌と思われてしまうほど、顔を合わせています。最近では、プライベートの悩みも気が付いたらenのメンバーに話をしてしまっているくらい、良い関係性を築けています。ちなみに、プロポーズの成功は、まず最初にADWAYS enのグループLINEで報告しておりました(笑)。

森本 おふたりも話していましたが、一体感の秘訣はズバリ「プライベートも含めたワンチーム」だと思っています。

仕事だけの関係ではなくプライベートも含め、お互いをさらけ出し、喜怒哀楽を共にしているからこそ、業務の中での少しハードなコミュニケーションでもお互いを尊重し合え、本音で話せるのだと思います。

辻本 熊倉さんもおっしゃっていましたが、ほぼ毎日、顔は見ています。しかし、住んでいる国が違うため、ランチや飲み会には参加できず、すこしだけ寂しい気持ちになります。

熊倉 できるかぎり、辻本さんやADWAYS PHILIPPINES INC.とも定期的に交流できる機会を設け、決して寂しい想いをさせないようにしていきます!

MISSIONとVISION

――会社名である『ADWAYS en』に込められた想いがあれば、教えてください。

熊倉 会社名にもなっている“en”という言葉には特別な想いがあって、3つの意味を込めています。

①角や隅がなく、全ての企業やモノやサービスが隅々まで見通せる世の中にしたい「円」の意味

マーケティングで企業やモノやサービスと生活者の縁を作っていきたいという想いでの「縁」の意味

③リテラシーの有無や、マーケティングに対する興味に関わらず「すべての人がデジタルマーケティングに取り組めるように」という想いを込めた、英語の接頭語である「En-」の意味。この接頭語はもともと「in(~の中に)」という意味があるのですが、のけ者や外側を作りたくないというニュアンスが込められています。

――MISSIONの「デジタル×マーケティングで環を拡げ、モノと人、ヒトと人との"en"をつなげる」は、どのように固めていったのでしょうか?

熊倉 会社名もそうなのですが、全員で意見を出し合って決めました。

会社のMISSIONを考えたことがあるメンバーもいなかったので、そもそもMISSIONってなんだっけ。みたいな部分や、どうやって決めるモノなんだっけ、という点から確認しながら進めました。

意見を出し合い、話し合った時から、世の中にあるたくさんの良い商品やサービスが、必要な人の所に届いていくような社会を実現したい。という方向性はまとまっており、その価値観を実現する表現に関しても、意見を出し合って調整していきました。

柔らかい頭で考え、視座や視野を揃えられるよう、あえて業務連絡ツールのSlackとは別に、LINEグループを作成し、少しフランクにふざけたりもしつつ、真剣に意見を出し合っていきました。

また、デジタルマーケティング支援の会社なので、「デジタル×マーケティングで」という表現を入れたのですが、中長期的には、一般的な「デジタルマーケティング」という言葉の枠を超え、テクノロジーを活用し、さまざまなマーケティングを行っていくという目的も含有したいという想いがあり、あえて「デジタル×マーケティングで」という表現にしました。

そして最後に、enのコーポレートデザイン全般を相談していたBXデザイナーの方と相談し、細かい表現を詰めていきました。

――VISIONとして掲げられている「デジタルマーケティングの民主化」はどのように固めていったのでしょうか?

熊倉 こちらも全員で会議を重ねながら決めていったのですが、VISIONは、MISSION実現のための中期的な目標のイメージで考えたんです。その際、「デジタルマーケティング」という武器を事業の規模やマーケティングリテラシーを問わず、すべての人が使えるようになる状態が、わたしたちのミッションなのではないかという話になりました。

それは端的に言うと「デジタルマーケティングの民主化」ではないかという話になり、満場一致で全員が腹落ちしたため、決定しました。

――社員の皆さんはMISSION、VISIONについてどう思っていますか?

川口 これだけ世の中にたくさんの情報が溢れていますが、日本には、まだまだ知られてない良質な商品やサービスがたくさんあります。

事業をスタートし、私達は様々な障壁にぶつかっていますが、そんな中でも、知られていない素敵な商品や企業を一つでも、一社でも、多く支援し、生活者の方に届けていきたいという想いは揺らぎません。

まだまだ時間はかかるかもしれませんが、掲げたMISSION、VISIONの達成に向けて着実に歩みを進めていければと思っています。

森本 改めて事業を成長させるということは、非常に難しいということを身をもって体感しています。だからこそ、少額でも必死に捻出したご予算を投資する決断を行って頂いたお客様のことは、本当に大切したいと考えています。

辻本 私の実家は家業を営んでおり、まさしく中小企業です。
地元の企業を見ていても、商品やサービスの品質はいいのに認知されていない、購入に繋がっていないといったような状況が多く発生しているように感じます。

今後もニーズや市場によって、支援の形は変化していくとは思っていますが、常にそういった人たちの味方でありたい、向き合い続けたいと考えています。

――MISSION、VISIONを実現する為に、現在、行っている取り組みや業務内容を教えてください。

熊倉 Web広告運用(ディスプレイ広告)、リスティング広告運用、SNS広告運用、SEO対策、LPO対策、GA4・GTMなどの計測・解析支援、電話計測導入支援、チャットボット導入支援、公式SNS運用、広告制作、ショート動画制作など、Webマーケティングにおけるソリューションを全般的に取り揃えており、様々なご支援をさせて頂いております。

しかし、VISIONとして掲げる「デジタルマーケティングの民主化」は、複雑で分かりにくいデジタルマーケティングのままでは絶対に達成できません。理解においても、運用においても、お客様に負荷がかかりすぎてしまうため、できるだけ分かりやすく、成果としての品質を高めながら効率化していくことを念頭に置いて考えています。

また、効率よく成果品質を高める仕組みが必要です。自社のツールだけではなく、外部ツールも活用した広告運用も積極的に推進しており、特に外部ツールに関しては、社員に業務の中にきちんと組み込んで活用してもらう必要があるため、運用メンバーが自然に業務に組み込んでいけるような仕組みづくりを森本さん主導で進めてもらっています。

また、定型の業務フローについては、マニュアル化をしたり自動化をすることで、成果を高めながら、効率化できるよう、日々、改善を重ねています。

特に、広告効果のレポーティングは、定型業務かつ工数がかかることが予めわかっていた部分なので、スタート当初からWEB上のダッシュボードで広告効果を確認できるソリューションを用意しています。制作会社様や代理店様と一緒に協業する際は、レポートを解放して一緒に広告効果を閲覧できるような状態にしていて、使いやすいと重宝頂いています。

提案のためのリサーチや企画に時間がかかり、業務効率が悪化してしまっている状況もありますが生成AIを積極的に活用することで解消しています。3C分析からプロモーション方針の策定、バナー案やコピー案作成まで、AIを積極的に利用し効率化しています。

今後も中小・地方のお客様のマーケティングを支援するうえで、生成AIは欠かせないと強く感じています。中小・地方のお客様に合わせたより効果的な活用方法を確立していければ嬉しいですね。

課題を乗り超えていくために

――4月の始動から、取り組みの中で課題に感じたことを教えてください。

熊倉 まだまだ、慣れない事も多く、課題と困難だらけです(笑)。

始動からの3ヵ月間はチームビルド・マネジメントで悩んでいましたが、メンバーの理解や協力もあり、チームの雰囲気はだんだんと良くなってきています。先ほどもお話しましたが、役割を飛び超え、全員が主体的かつ流動的に動けるようになってきたことが、大きな要因だと感じています。

明確なMISSIONやVISION、目的や意義を伝えてきたことももちろんですが、中心となる私たちが率先して背中を見せ、MISSIONやVISIONの実現のために奔走する姿や、提供する価値と向き合い、悩む姿を見せたことも大きかったのではないかと考えています。

現在の目下の悩みは、営業活動の難しさです。まだまだ立ち上がったばかりなので、自ら出向いていく、プッシュ型の営業活動を行っているのですが、信頼して頂くまでの関係構築に時間がかかってしまいます。

お客様が抱えているマーケティング課題を特定し、適切な解決策を提案できる自負はあるのですが、やはりヒアリングを行い状況をお聞かせいただく際に、信頼をいただけていない状況では知るべき重要な情報を得られず課題も解決策もフォーカスやピントがズレた提案になってしまいます。

そういった意味でも、関係構築から、実際にお任せいただくというところまでに時間がかかってしまうところが課題です。

――課題に対しどのように対応していますか?

熊倉 大きく2つの対応を考えています。

1点目は、とにかく最初は「捧げる」精神で情報をお伝えし、信頼して頂けるように努めています。

事前に徹底的にリサーチを行い、自身の知見を元に適切なデジタルマーケティングの手法や施策の優先順位を仮説段階でお伝えさせて頂いたり、時には生成AIの使い方や、無料で利用できる外部ツールについてもレクチャーさせて頂いたりと、最初の商談がお客様にとって有意義な時間になるよう全てを実行するようにしています。

自分自身も代表だからと大きく構えるのではなく、率先してお客様にお会いし「そこまで考えてくれたの?」と言われるまで、とにかくお客様の為に出来ることを尽くすよう心がけています。

2点目は営業手法の転換に取り組んでいます。

すでに関係値を築けているパートナー企業さまとの協業を進めています。

マーケティング支援事業を運営されている代理店さまや、制作会社さまからお客様をご紹介を頂いたり、広告事業本部や他の子会社とも連携し、en側で支援を行うべきと判断したお客様に関してはenとしてアプローチをするなど、味方となってくださるパートナーさまを増やすことで、少しでも迅速にお客様のサービスや事業の成長の支援に取り掛かり、本質的な時間を使えるようにしています。

これからもさらにパートナーさまとの連携を強めていきたいと考えており、パートナー様に大きくメリットのあるかたちで、お客様を紹介いただくキャンペーンをご用意しています。

――取り組みのなかで、嬉しかったことを教えてください。

熊倉 関係値があまりない状態から、やりとりをスタートさせて頂き、信頼を得て一緒に集客のプランを練っていき、お客様のマーケティングや事業に関わっていく瞬間がとても嬉しいです!

コンサルタントの感覚でご支援させて頂くことは比較的得意なのですが、お客様の心をわしづかみにする関係構築は川口さんに頼っていますし、広告運用業務は森本さんが得意です。ADWAYS PHILIPPINES INC.チームのマネジメントは辻本さんにしか務まらないですし、このチームあっての喜びだと考えています。

川口 直近では、お客様から「そこまで真剣に課題に向き合ってくれたのは初めてです」と言われた時です。

新規のお客様で、現状のマーケティングやLP(※)やクリエイティブの課題点をenメンバーで抽出し、提案として持っていった際にいただいた一言です。

※LP=Web広告や検索エンジン、SNSなどから流入したユーザーが最初に閲覧するWebページ

やはり中小企業や規模の小さなプロモーションは、他代理店からも疎かな扱いになってしまう傾向があるのかなと感じています。しかし、熊倉さんや運用のメンバーを含め、本当に効果を良くしていきたいという想いが強い分、それが提案にもしっかり付加され、お客様からもご評価いただけたと感じています

もちろん、事業の収益性を鑑みると、費用対効果も考え効率化を図っていかなければなりませんが、どんなお客様のマーケティングでも「本気で必ず改善する」という想いを忘れず、今後も取り組んでいければと思います。

森本 やはり、私は運用畑の人間なので、少額でもお客様のビジネスが、マーケティングや広告を通して成長していくのを見られるのが嬉しいです。

辻本 初めてenとして受注したときが、嬉しかったですね。業務上、これまでプランニング・提案・受注という過程にはあまり関わってきていなかったのですが、受注を経て、プロモーションを担当させていただくということに喜びを感じました。

enを描く未来

――今後の事業の方向性としてどのようなことを考えていますか?

熊倉 「デジタルマーケティングの民主化」に近づくための取り組みを、より加速させていきたいと考えています。やはり、最小のコストで最大の成果を実現していかなければならないと考えていますので、そのために必要な事はすべてやっていきたいという思いです。

しかし、多くのスタートアップ企業や中小企業がそうであるように、中長期的には大きな夢を描いていかなければならないとも考えています。

私達も言わば、出来たばかりの中小企業です。『ADWAYS en』も支援させて頂く中小や地方の企業の方々の励みになるよう、会社も成長させ、AIなどの最新技術も活用した仕組みづくりを進めつつ、足元では、しっかりと汗をかき営業活動を頑張りたいと思います!

――今後、『ADWAYS en』はどのようなチームであり、どんなチームにしていきたいですか?

熊倉 まだまだ、私達は始動しはじめたばかりです。色々な課題にぶつかり、それらを乗り越えていかなければなりません。現在、共に働いているメンバーは、常にできる理由を考え続け、着実に前へ前へ、事業を推し進める力を持っていますし、自責で考えることのできる素晴らしいチームです。

こういった姿勢は崩さず、「デジタルマーケティングの民主化」に向け邁進していきたいですし、お客様とともに成長していきたいと考えています。自分達がどんなに苦しい時でも、お客様に対し煩雑な対応を行うことは絶対にありません。そして、ほんの少しでも何かしら協力できることがあると信じています。苦しい時ほど、お声を掛けて頂きたいですね。

また、最近、社外の方ともたくさん、お仕事をさせて頂く中で改めて気づいたのですが、広告の効果を成果としてお返しする事はもちろん、結局私たちは、それぞれ一人の人間であって「一緒に働きたいと思えるかどうか」が凄く重要なことなんだと考えています。

請け負ったお仕事として、ベストを尽くすことはもちろんですが、それだけではなく、人間としてもお互いを尊重し合ったり、フランクに話せる関係性を持ったチームでありたいと思います。難易度の高いミッションを実現したいと考えているからこそ、同じゴールに向かって走る中で、お互いの理解を深め、ねぎらい、助け合えるチームにしていきたいです。

これはチームだけではなく、パートナーさまやお客様との関係においても言えることなのではないかと考えています。将来的には、中小や地方の企業の方々、パートナーの皆さま、そして、『ADWAYS en』のチームメンバー、関わってくださるステークホルダーの方を誰ひとり孤独にせず、大きな円を描く。そんな未来を実現するチームにできたらいいなと考えています。


アドウェイズ広告事業本部は、今後もお客様と共に成長を遂げることを目指し、デジタルマーケティングの最前線で挑戦を続けてまいります。今後の展開にご期待ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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